貧血と頻脈
頻脈は不整脈の一種
頻脈とは読んで字のごとく脈が速くなってしまう不整脈の一種です。脈は心臓から血液が送られる時に起きます。それが早くなってしまうということは、心臓の動きも早くなっているということです。
頻脈は脈の速さが通常の8倍近くになることもあり、とても普通だとは言えません。
そんな頻脈は、貧血になると起きやすいのです。
貧血になると頻脈になるメカニズム
では、なぜ貧血になると頻脈が起きてしまうのでしょうか。
貧血の多くは、血液中の赤血球やヘモグロビンが減少することにより、体全体に酸素が行き渡らず、酸素不足に陥ることで起きます。
血液は酸素を運ぶ役割を担っています。そして、心臓はそんな血液を全身に送り出す役割を担っています。
つまり、全身が酸素不足になると、酸素を全身に送ろうと心臓が必要以上に働いてしまう。しかし、血液中には酸素が少なくなっているので、さらに動きを強めてしまう。これが頻脈へと繋がってしまうのです。
放置すると非常に危険
頻脈は通常の心臓の動きよりも激しい動きをします。そのため、心臓にとって良いことだとは言えません。
もし頻脈が出ているにも関わらず貧血を放置していれば、さらに頻脈は悪化し、心臓にも必要以上に負担がかかってしまいます。
心臓が必要以上に動くことで、心不全などの心臓の病気を発症する恐れもありますし、最悪の場合は心停止を起こし、命に関わる場合もあります。
貧血はめまいや立ちくらみなどの症状ばかりではなく、命に関わることもある恐ろしい病気です。
貧血の症状を感じた場合、頻脈を感じた場合には、病院にいって診断をしてもらうか、鉄分をしっかりと摂取するなどの貧血対策を行うようにしてください。
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