貧血とチアノーゼ
チアノーゼとは
医療ドラマなどをよく見る人は耳にしたことがあるかもしれないチアノーゼ。患者の病態を表す言葉の一つです。
チアノーゼは、血液中にある赤血球に二酸化炭素が増えることで、逆に血液中の酸素が減ることで起きます。このようになると、体の皮膚の薄い唇などが青くなります。
これで何がわかるのかというと、肺などの異常がわかるのです。肺は血液に酸素を取り入れる働きをします。しかし、肺がうまく働いていないことで、血液中の二酸化炭素が増えるのです。
貧血との違い
このチアノーゼの状態、貧血に似ていると思いませんか。しかし、貧血とチアノーゼは同じ状態ではなく、医学的に違いがあるのだそうです。
チアノーゼは血液中の二酸化炭素が増えることで酸素が減っているのに対して、貧血はただ血液中の酸素が減っている状態です。このように二酸化炭素が絡んでいるかによって違うそうです。しかし、それは医療的な話であり、医学関係者には重要な話であっても、患者にとってはあまり関係のない話です。
ですが、貧血とチアノーゼは似ているだけでなく、危険性を孕んだ関係があるのです。
貧血の場合の危険性
実は、貧血になっている人はチアノーゼが出にくいという特徴があります。
チアノーゼは、肺などの呼吸器官の異常を知ることができる病態です。つまり、貧血になっていてチアノーゼが出にくい状態では、呼吸器官の異常を発見できないという恐れもあるのです。
このように、貧血は意外な部分にも影響を及ぼす恐ろしい病気です。ただの貧血だと思わずに、症状を感じたらすぐに自宅でできる対処をするか、病院にいって適切な治療を受けるようにしましょう。早期の対処が、命を救うことにもなりかねないのです。
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