貧血と腎臓
腎臓の役割
腎臓は腹部あたりの左右にある臓器です。この腎臓の役割はフィルターのようなものです。
血液は体全体を流れていますが、その中で血液中に様々な物を取り込んで流れていきます。それは、体にとって必要なものもあれば、不必要なものもあります。
腎臓は全身を巡った血液の中から、溶け込んでいるものを取り出し、必要なものを不必要なものにわけ、不必要なものを尿として体外に排出します。
つまり、腎臓は体の中をきれいにしているとも言えるのです。
腎臓が赤血球の作成を促す
さらに腎臓には、もう一つの役割があります。それが赤血球の作成を促すというものです。腎臓からは赤血球を作るためのホルモンが分泌されており、これにより赤血球が作られます。
しかし、腎臓の機能が低下した場合、体に毒素が溜まってしまうだけでなく、赤血球もうまく作られなくなるのです。そうすると、体に酸素を行き渡らせることができなくなり、貧血状態になってしまいます。これを腎臓貧血と呼びます。
腎臓貧血の対処方法
貧血の多くの場合は鉄分不足なので、鉄分を補給することで貧血は改善されます。
しかし、腎臓貧血の場合、腎臓の機能が低下することによって起きる貧血であるため、鉄分の補給だけでは貧血を改善することができません。
腎臓の機能低下は、薬による治療などを行うしか治療方法がないため、必ず病院にいって治療をしてもらうことが必要になります。
また、腎臓の不調をそのまま放置しておくと、腎不全などになってしまい貧血だけでなく、尿がうまく作られなくなったり、毒素が排出できないことによる疲労が溜まったりなどといった影響がでます。
腎臓の不調を放置すると、非常に恐ろしいことになってしまいますので、不調を感じたらすぐに病院に行きましょう。
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