貧血の重症度の違い
血液検査を行うと、貧血の重症度が分かります。重症であるかは数値で表す事が出来ます。
貧血の重症度について
貧血は血液中の赤血球の中でのヘモグロビン濃度が薄くなったり、赤血球の数が少なくなったりした際に起こります。つまり赤血球に異常があれば貧血が起こります。
一口に貧血と言っても色々な種類があり、どの種類の貧血になっているかをを調べるには赤血球数、ヘモグロビン量、ヘマトクリット値、MCV(平均赤血球容積)、MCH(平均赤血球血色素量)、MCHC(平均赤血球血色素濃度)を調べる事が重要となります。
ただし貧血はヘモグロビンの量の減少がきっかけであり、赤血球数が必ず減少する訳ではありません。もっとも一般的な貧血は鉄欠乏性貧血ですが、これは赤血球数が正常な場合が多く、貧血について調べる際の第一歩はヘモグロビンの量になります。
女性の場合、どの位の数値で重症となるか
貧血の重症度はヘモグロビン濃度で決まり、血液1dl中に男性は14g以下、女性は12g以下、高齢者では11g以下が軽度の貧血と診断されますが、貧血が酷くなると女性の場合は数値が8g以下になってしまいます。これ程まで数値が下がると、顔色が酷くなり(真っ白になる)、むくみや息切れといった症状が起こります。この場合は重度の貧血であると言えます。
もし女性のヘモグロビン濃度が8g以下であり、尚且つ生理中であれば、子宮筋腫による月経過多の可能性が考えられます。
また、男性でもあまりにもヘモグロビン濃度の数値が低い場合、ガン等の病気によって体内の何処かで出血をしている状態である可能性もあります。
重要な事は出血源が何処かにあるか無いかを調べる、という事です。それを検査する事によって貧血を起こしている根本的な原因が分かります。
めまいが続いたり、顔色が悪い状態が続いている場合は、一度病院で血液検査を受ける事をお勧めします。ただの軽い貧血だと思っていたら、その貧血を起こしている原因が大変な病気である可能性は十分にあります。
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