危険な貧血の症状
鉄欠乏性貧血を「いつも起こる症状だから」とそのままにしておくと、体が危険な状態になってしまう場合があります。
鉄欠乏性貧血をそのままにしておくと危険
これは女性に限った事ですが、鉄分が欠乏すると卵巣にも影響を及ぼし、妊娠を維持させる黄体ホルモンの分泌が低下し、その結果妊娠が出来なくなってしまいます。
また、これは男女共に起こる症状ですが、鉄分の不足により十分な量の白血球を作れなくなり、皮膚にカビが生えてしまいます。また、インフルエンザにかかりやすくもなります。
白血球は体をばい菌やウイルスから守る機能を持っていますが、鉄分の不足による貧血をそのままにしておくと、カビの増殖に繋がってしまいます。
他には、鉄分の不足をそのままにしておくと、神経伝達物質に影響が出て、神経の信号が脳に正常に伝えられなくなります。その為、何にも触れていないのに何かに触れている様な感覚になったり、人によっては針で刺されている感覚や体をなぞられる等の幻覚症状が起こってしまいます。この症状は夕方から夜間によく起こるため、不眠症になってしまう場合があります。
また、鉄分の不足は食道にも影響を及ぼし、食道の粘膜細胞が増えなくなってしまいます。粘膜細胞は食べ物が食道を通る度に剥がれ落ちるので、どんどん新しい細胞が増殖しなければいけません。鉄分の欠乏により影響を受けると、固形物が飲み込めなくなってしまいます。
もし貧血を頻繁に起こしている人で固形物が飲み込みにくいと感じている人は、早めに病院で診察を受ける事をお勧めします。
そして一番危険な状態は、鉄分の不足により味の好みが変わり、歯切れの良い音の出る食べ物を好む傾向になってしまい、氷をガリガリと食べてしまったり、ナッツ類を好んで食べたり、あまりにも酷い状態になると「異食症」と呼ばれる異常な物を食べる様になってしまい、土を食べたり絵の具や工作用のりを好んで食べてしまうようになってしまいます。
鉄分とビタミンCの補給
貧血の症状で重要になるのが鉄分の補給です。また、鉄分の吸収率を上げる為にビタミンCを取り入れる事が必要です。貧血状態を改善せずにそのままでいると、危険な状況になってしまうので、早めの対処が必要となります。
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