貧血とむくみ
1日の終わりに足がむくむ
デスクワークなどの仕事をしている人は経験があると思いますが、仕事が終わったあと足にむくみが表れることがあります。これは血液が影響しています。
血液は心臓から出て体を1周し、心臓に帰っていきます。足は心臓よりも下にあります。なので、足にある血液が心臓に帰る場合、重力に逆らって登っていかなければなりません。しかし、血流の勢いが足りなくなると登り切れず、足に溜まってしまいます。
これがむくみとなって表れるのです。
貧血の症状でもむくむことがある
しかし、むくみは疲れなどによるものばかりではなく、貧血による症状である場合もあります。
そのため、疲れでむくみが出ていると思っていても、実は貧血を起こしており、それが原因でむくみが出ている場合もあるのです。
なので、むくみが酷い場合には、ただのむくみと軽視せず貧血であることも疑うようにしましょう。
むくみの原因は赤血球の数
では、なぜ貧血によってむくみが表れるのでしょう。むくみに大きく関わっているのは赤血球の数です。
鉄分が不足している時の貧血の場合、赤血球の数が減少してしまいます。血液中から赤血球の数が減少すると、血液の濃度が下がることになります。
血管を構成している膜は水分を通す膜でできています。この膜は、濃度が低い方から高い方へ水分を移動させます。
つまり、血管内の血液の濃度が下がり、血管外の体液の濃度の方が高くなってしまうと、血管内の水分を血管外に排出してしまうのです。
しかし、血管外に排出された水分は行き場を失うため、その場に溜まってしまいます。これがむくみになるのです。
このようにむくみは、疲れによるものだけでなく、貧血によっても起こり得ます。日ごろからむくみを意識するようにしておきましょう。
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