貧血と浮腫
浮腫とは
浮腫とは顔や手足などの体の末端によく表れるもので、これは体内の水分が影響しています。
顔や手足などの体内に水分が溜まると、その水分は行き場を失ってしまい、そこに留まります。普段は存在しない不要な水分であるため、腫れたようになります。これが浮腫です。浮腫というと病気なのかと思いがちですが、むくみと同様のものであり、痛みを伴うものではなく、時間が経つことで解消されます。
貧血になるとできる浮腫
この浮腫は貧血になっている場合にも表れます。貧血の場合は多くが下半身に浮腫ができます。
貧血出ない場合でも浮腫ができるため、全て貧血によるものだとは言い切れません。しかし、ただ日常的に発生している浮腫だと決めつけるのではなく、もしかすると貧血かもしれないという危機感を持つことも大切なことだと言えます。
貧血で浮腫ができるメカニズム
貧血によって浮腫が出来ますが、それはなぜなのでしょうか。貧血の際に浮腫が出来る場合に関係しているのは赤血球の数、血液の濃度です。
鉄欠乏貧血の場合、赤血球やヘモグロビンを作るための鉄分が不足しているため、赤血球、ヘモグロビンの数が減少します。
血液の中の赤血球の数が減少するということは、血液の濃度が下がるということです。血管内の血液の濃度が下がり、血管外の体液の濃度の方が高くなってしまうと、血管内の水分は血管外に流れ出てしまいます。
こうして血管外に水分が出されますが、水分は行き場がない。そのため、その場に溜まってしまい浮腫となって表れます。
このようなメカニズムをたどって、貧血でも浮腫が出来てしまうのです。
このように貧血と判断することができるポイントを押さえ、日ごろから貧血の危険性を把握しておくことが大切です。
スポンサーリンク