再生不良性貧血が悪化する場合
再生不良性貧血の症状の重さ
再生不良性貧血は症状の重さによって重症度が変わります。
病院での検査は主に血液検査が行われ、血液中の赤血球や好中球、血小板と言った成分の数値を測定します。この数値に基づいて、軽症、中等症、やや重症、重症、最重症と分けられます。
この重症度によって、治療方法や方針なども変わってきます。
軽度であれば治療を行わない
再生不良性貧血を早期発見できた場合などは、軽症と診断されることがあります。軽症の場合は特に治療は行わずに経過観察をすることになります。
再生不良性貧血は難病とも言われる病気であるにも関わらず、なぜ治療を行わないのかというと、自然と治ることがあるからです。血液中の成分の数値が徐々に回復していくことがあるのです。そのため、自然回復するにも関わらず無駄な治療をしてしまうことを防ぐためにも、経過観察が行われるのです。
悪化することもある
再生不良性貧血は軽症であれば自然に回復する可能性があるものの、絶対に自然回復するわけではありません。もちろん悪化することもあります。
症状が悪化した場合には治療が行われます。まず行われるのは投薬治療です。免疫抑制剤を使っての治療です。
この治療でも悪化の一途をたどり重症になってくると、骨髄移植を行う必要がでてきます。ここまでくると、骨髄移植など適切な治療が行われなければ命に係わることもあります。
再生不良性貧血は軽症であれば自然回復する可能性のある病気ではあるものの、悪化してしまうことも充分にあり得る病気です。悪化して重症まで来てしまうと治療にも時間が掛かるようになってしまうため、軽症の内に発見をして、中等症の内に治療を終わらせることが理想的です。
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