再生不良性貧血と抗がん剤
再生不良性貧血の治療で抗がん剤は使うのか
再生不良性貧血は難病であるということもあり、それほど多くの人が知っている病気ではありません。病名は知っていても、原因や症状などは知らないという人もいるでしょう。
そのため、再生不良性貧血の治療に関しても知らない人は多いのです。そのような人たちが疑問に思うことの一つに、再生不良性貧血の治療には抗がん剤を使用するのかという疑問です。
では、実際には抗がん剤は使用されるのでしょうか。
投薬治療の場合には抗がん剤は使わない
再生不良性貧血の治療では投薬治療が行われますが、その治療で使われる薬は免疫抑制剤であり、抗がん剤は使用しません。
再生不良性貧血は原因がいまだにわかっていないものの、身体の自己免疫による骨髄の異常から発症することが考えられています。そのため、身体の免疫力を抑え込み、骨髄への影響を無くすことで正常な血液の成分が作られるのではないかというものです。
骨髄移植をする場合には抗がん剤を使う
再生不良性貧血の投薬治療では抗がん剤は使用されませんが、抗がん剤が使用される場面はあります。それが骨髄移植の前です。
再生不良性貧血は重症化すると骨髄移植が必要になります。骨髄移植はすぐに行えるものではなく、事前の治療を行う必要があります。その際に抗がん剤を使用するのです。そのため白血球が体内からなくなり、感染症にかかりやすい状態になります。
このように、再生不良性貧血の場合でも抗がん剤を一切使わないということはなく、骨髄移植を行う際には使わなければなりません。
抗がん剤の身体への影響も気になるところですが、非常に大切なことなので、抗がん剤の影響も覚悟したうえで骨髄移植に臨むようにしましょう。
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