子供の再生不良性貧血
再生不良性貧血は子供でも発症するのか
再生不良性貧血という病名を聞いたことはあるでしょうか。非常に難しそうな病名ですが、実際に難病指定されている難しい病気です。ただ貧血という名の通り、貧血の一種には違いありません。
この再生不良性貧血は子供でも発症する病気なのでしょうか。難病であることから、子供は発症しにくいのではないかと思い込んでいる人もいますが、実際にはどうなのでしょうか。
子供だからこそ発症しやすい病気
再生不良性貧血はそれほど発症する人が多い病気ではありません。年間で100万人に5人から7人程度の割合でしか発症しません。では、子供にも発症しにくいのかというと、そうではありません。
この再生不良性貧血は年齢別に見ると10代と70代の発症率が高くなっているのです。10代の発症率を見ると、年間で100万人に1人から2人の割合です。
また、子供が再生不良性貧血を発症した場合には患者登録がなされますが、登録数は年間で70人から100人となっています。
再生不良性貧血は原因も詳しく判明していないため、なぜ10代と70代の発症率が高いのかは不明ですが、発症率が高いということは紛れもない事実です。
子供の方が骨髄移植をしやすい
10代の子供は再生不良性貧血を発症しやすいというデータがあります。そのため、十分な注意が必要になります。
しかし、子供の再生不良性貧血において唯一の救いがあります。それが骨髄移植を行いやすいということです。
再生不良性貧血は重症になると骨髄移植が必要になります。しかし、骨髄の提供者が血縁者でない場合は年齢によって生存率が変わり、16歳未満であれば9割が5年生存しますが、16歳以上になると生存率が7割に低下します。
再生不良性貧血を発症しないに越したことはありませんが、万が一発症した場合でも治療方法の選択肢の幅が広がるのです。
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