再生不良性貧血と肺炎
再生不良性貧血によって肺炎を起こしやすくなる
再生不良性貧血は血液に含まれる成分がうまく作られなくなることによる病気です。血液には酸素を運ぶ赤血球や血を止める血小板などが含まれており、それらが作られなくなることで、体に影響がでてきます。
さらに血液中には好中球という成分もあります。これは身体を細菌から守る役割を持っている成分であり、これが少なくなることで身体の免疫力が低下します。
身体の免疫力が低下した場合、細菌が原因の病気を発症しやすくなります。その中の一つに肺炎があります。
再生不良性貧血によって肺炎が引き起こされてしまうのです。
再生不良性貧血の治療ができない
再生不良性貧血によって肺炎が発症した場合、非常に厄介です。というのも、この場合は再生不良性貧血と肺炎が同時に発症していることになります。
再生不良性貧血は症状にもよりますが、症状が重くなり重症と診断されると骨髄移植が必要となります。しかし、肺炎を患っている場合には骨髄移植ができません。
再生不良性貧血の症状を抑えつつ、肺炎を治療してから骨髄移植を行うことになり、治療が遅れてしまいます。
肺炎などに発展する前に治療を行う
再生不良性貧血は徐々に免疫力が低下していき、肺炎などを発症します。つまり、再生不良性貧血の治療を早く行うことができれば、その分肺炎などにかかる可能性も低くなるということです。
他の病気を併発してしまうと、どちらかを治療できないという状態に陥ってしまい、その間に症状が進行してしまうことも考えられます。そのような状態を避けるためにも、定期的な検査を受けるなどして再生不良性貧血を早期に発見し、すぐに適格な治療を受けることが大切です。
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