再生不良性貧血の生存率
再生不良性貧血は難病
再生不良性貧血は貧血の一種ではあるものの難病と言われています。そのため、過去には治療法などが確立されておらず、重症と診断された人の1年の生存率は約3割とされていました。それほど難しい病気だったのです。
しかし、現代は医療も進歩しているため、再生不良性貧血の生存率は上昇しています。
治療法の確立によって生存率が上昇
再生不良性貧血の治療法が確立された今、重症であっても5年の生存率が約8割と、生存率が非常に上がっています。
再生不良性貧血は症状が段階的に分けられます。軽症の場合は薬を服用する治療が行われます。これは昔から行われている治療方法ですが、重症の場合では効果がありません。そのため生存率が下がっていました。
しかし、今では重症の場合における治療法として、骨髄移植が行われています。再生不良性貧血は骨髄の異常によるものなので、正常な骨髄に入れ替えることで治療が可能になったのです。
年齢によって治療法が変わる
骨髄移植があれば必ず治りそうですが、実はそうではありません。年齢や状況によっては骨髄移植が使えないのです。
40代を超えての骨髄移植を行った場合、生存率が下がってしまうのです。また、骨髄移植はドナーとなる人が身内にいなければなりませんが、必ずしもいるとは限りません。このようなことから骨髄移植を行えないこともあります。
その場合、シクロスポリンと呼ばれる薬を注射する治療が行われます。これは、骨髄に影響を与えているリンパ球を抑える薬で、これによって骨髄の異常を回復するのです。重症の人への効果は5割程度ではありますが、骨髄移植が行えない場合には有効な方法です。
これらの治療方法が確立されたため、今では生存率が上がっているのです。
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