再生不良性貧血の看護
再生不良性貧血の看護の過程
再生不良性貧血はただの貧血ではなく、骨髄が異常を起こしての病気です。骨髄が異常を起こす原因が不明であることから難病とされています。
この再生不良性貧血は過去に比べると生存率が高くなったものの、死亡例もあるほどの病気です。
この再生不良性貧血での看護はどのような過程をたどるのでしょうか。
出血と感染症に注意する
まず再生不良性貧血の看護において注意すべき点は出血と感染症です。
血液中の成分が作られない病気であるため、血液中の好中球と血小板も減少していきます。好中球が減少すると免疫力が低下して感染症にかかりやすくなりますし、血小板が減少すると、怪我をした場合などに血が止まりにくくなります。
再生不良性貧血の死因で最も多いのは出血と感染症であるため、この2点には注意して看護が行われなければなりません。
また、血液検査で成分の数値を測定し、その数値に従って重症度が分けられます。重症度によって治療方法も変わります。
軽度の場合は経過観察のみですが、中程度であれば投薬治療、重症であれば骨髄移植が行われます。
骨髄移植をする場合は治療前後で免疫力を低下させる処置が行われるため、さらに感染症にかかる恐れが強くなります。そのため、無菌室に入ることが必要となります。
訪問看護も可能
このように再生不良性貧血の看護には注意すべき点が多くありますが、訪問看護も可能です。
しかし、訪問看護の場合はさらに感染症にかかる恐れが強くなりますし、自宅内で行動することで外傷を負い、出血をしてしまう可能性もあります。そうなってしまっては命の危険も出てきますので、訪問看護の場合はさらに注意して看護が行われなければなりません。
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