再生不良性貧血と生理
女性は再生不良性貧血に注意
再生不良性貧血は難病といわれ、発症率はそれほど高くはないものの、誰にでも発症しうる病気です。最悪の場合は命に係わることもあるので、きちんと治療を受けなければなりません。
そんな再生不良性貧血は、男性に比べると女性の方が若干発症しやすいというデータがあります。そして、特に女性は再生不良性貧血に注意が必要です。
生理が重なると貧血の症状が強くなる
再生不良性貧血の症状は主に3種類あります。血液中の3つの成分が作られなくなる病気なので、その成分によって症状が変わります。
その成分の一つに赤血球があります。赤血球は酸素を運ぶ役割をしており、赤血球が作られなくなることで、通常の鉄欠乏性貧血のようなめまいなどの症状がでます。
女性の場合は生理がくるので、再生不良性貧血と生理が重なった場合、さらに貧血の症状は強くなります。
貧血の症状が強くなれば、めまいやふらつきだけでなく、倒れてしまう恐れもあります。少しでも症状が軽くなるように、鉄分の摂取を心がけましょう。
月経過多になる場合もある
再生不良性貧血によって作られなくなる血液中の成分には血小板もあります。怪我をしたときなどにかさぶたとなって血を止めてくれるものです。この血小板が減少すれば、怪我をしたときなどに血を止めることができず、大量の血液を失います。再生不良性貧血の死因で多いものに失血が挙げられるほど深刻な症状です。
この症状は女性にとって非常に厄介な影響を及ぼします。それが月経過多です。月経過多とは生理の時の出血量が通常よりも多い状態です。通常よりも出血量が多ければ、その分貧血にもなりやすくなります。
血液を止めにくい症状が、このような部分にも影響を及ぼすため、注意が必要なのです。
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