再生不良性貧血の合併症

再生不良性貧血は様々な症状が出ます。中には一般的な貧血と同じような症状が出る場合もありますが、それで安心はできません。再生不良性貧血の症状には好中球の減少による免疫力の低下も挙げられます。

免疫力の低下することで感染症などの合併症を引き起こしやすくなります。また、再生不良性貧血が市につながるのも感染症が原因の場合があります。

それほど感染症には注意が必要になります。

再生不良性貧血は薬による治療で血液中の成分の回復を試みます。しかし、必ずしも回復するものではありません。その状態で放置してしまえば感染症の危険にさらされることになるため、次の治療法として骨髄移植があります。

血液の成分は骨髄で作られているため、正常な骨髄を貰い、成分がきちんと作られるようにするのです。

しかし、骨髄移植も必ず行えるものではありません。

骨髄移植は子どもの方が安全に行えます。

骨髄は基本的に血縁者からもらいますが、適合しないなどの理由がある場合にはドナー登録者からもらうことになります。

その場合、16歳未満であれば移植後の生存率は高いまま保つことができるものの、16歳以上になると、移植片対宿主病と呼ばれる合併症を発症する確率が高くなり、生存率も下がってしまいます。40代以上では骨髄移植は選択肢から外されるほどです。

合併症を防ぐための骨髄移植が原因で合併症を引き起こすこともあるのです。もちろん、これは血縁者以外の人からもらった場合であり、血縁者からもらえるのであれば合併症の心配は必要ありません。

しかし、再生不良性貧血を発症している間は合併症に常に気を付けておく必要があります。