再生不良性貧血と骨髄移植
再生不良性貧血には骨髄移植が必要?
再生不良性貧血という病気を調べると一緒に出てくるワードとして骨髄移植があります。骨髄移植と言えば、白血病などをイメージする人の方が多いのではないでしょうか。もちろん白血病の場合は骨髄移植が必要になります。では、再生不良性貧血の場合は骨髄移植が必要になるのでしょうか。
再生不良性貧血の場合でも、症状によっては骨髄移植が必要となります。なぜなら、再生不良性貧血は白血病と非常に似通った部分を持っているからです。
好中球の回復が見られない場合に使われる
再生不良性貧血において骨髄移植が必要となる場合は、薬による治療の効果がない場合です。
再生不良性貧血の治療は薬による治療から始まります。この薬によって血液中の成分の数値が回復すれば問題はありません。しかし、薬の治療でも回復しない場合があります。特に好中球の数値が回復しない場合は注意が必要となります。好中球はウイルスなどから身体を守る役割を持っているため、感染症で死に至ることもあるからです。
この場合は骨髄移植を行い、すぐにでもきちんとした成分が作られるようにしなければなりません。
年齢によっては使えない場合もある
骨髄移植を行えば、きちんとした成分が作られるようになり、症状も軽くなりますが、誰もが骨髄移植を受けられるわけではありません。
40代以上の人である場合、骨髄移植を行うと生存率が低下することが分かっています。そのため、40代以上の場合は骨髄移植を行わず、別の薬による治療が行われます。
また、ドナーが見つからなかった場合も骨髄移植は行えません。
このように、状況や年齢によっては骨髄移植を行えませんが、回復が見られない場合には骨髄移植が必要となる場合があるのです。
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