再生不良性貧血の診断
再生不良性貧血の疑いがある場合
再生不良性貧血は骨髄の異常によって血液中の赤血球、好中球、血小板がうまく作れなくなることで貧血状態に陥る病気です。
赤血球がうまく作られない場合は、通常の鉄欠乏性貧血と症状が似ているため発見しにくいものですが、早期発見をすることが回復にも影響するため、疑いがある場合には病院できちんと診断を受けることが大切になります。
病院での診断
再生不良性貧血の診断は、まず血液検査を行います。赤血球、好中球、血小板がうまく作られなくなるということは、それぞれの数値が減少していることが考えられるため、血液検査でそれぞれの数値を測定します。
基準を下回った項目によって、軽症、中等症、重症に症状が分けられます。
また、骨髄の異常が原因で発症する病気であるため、骨髄液を採取して異常を調べる検査も行われます。
これらの診断を受けた後、症状にあった治療を受けることになります。重症の場合は骨髄移植などの治療を受けることになります。
的確な治療によって回復する
再生不良性貧血は難病と言われています。過去には重症と診断された場合の死亡率が7割にもおよび、ほとんど回復が見込めない病気でした。
しかし、今は治療方法が確立されているため、たとえ重症であっても的確な治療を受けることで回復が可能となりました。骨髄移植は回復に最も効果的な治療法ですが、身内に提供者がいることが条件になります。それ以外の場合もほかの治療を受けることで、生存率は大幅に上昇しました。
また、的確な治療を受ける他にも、早期に治療を受けることも回復において大切になります。つまり、早めに診断を受ける必要があるということです。
たとえ些細なことでも、気になる部分があれば病院へ行き、診断をしてもらう様にしましょう。
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