再生不良性貧血と出産
状態が良ければ出産は可能
再生不良性貧血を発症している女性が妊娠をした場合、胎児への影響にはどのようなものがあるのでしょうか。また、出産をすることは可能なのでしょうか。
まず、再生不良性貧血は症状の重症度が分けられます。同じ再生不良性貧血であっても軽度のものと重度のものでは大きく違います。
もし軽度である場合は出産も問題なく行えます。しかし、妊娠から出産までの間に状態が悪くなる可能性もあるので注意は必要です。
再生不良性貧血で妊娠をすると胎児に危険が及ぶ
症状が重い重症の場合は、妊娠も出産も危険を伴います。
再生不良性貧血は赤血球が減少することから、体内をめぐる酸素の量が少なくなります。胎児がいる場合は母親の身体から栄養や酸素を受け取っているため、胎児も酸欠状態になってしまい、非常に危険な状態になってしまいます。
酸素が少ない環境に長期間いることになるので、出産まで胎児の命がもつ保証はありません。また、出産も早めに帝王切開で行うことになりますが、それによって障害が残る可能性も充分にあり得ます。
出産も中絶も母体へのリスクが大きい
また、再生不良性貧血の症状には、血小板が減少することにより、血が止まりにくいというものもあります。
出産をする際には出血を伴うため、血液の成分が少ない上に血液を大量に失うことになり、さらに血が止まらないという状態になってしまいます。そうなると母体に危険が及んでしまいます。
出産以外の方法となると中絶をいう選択をせざるを得ませんが、中絶にしてもリスクは同じです。中絶も大量の出血を伴うため、母体に危険が及ぶのです。
母体へのリスクと胎児のリスクを考えたうえで、出産をするのか中絶をするのかの選択をする必要があります。
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