再生不良性貧血の薬
再生不良性貧血の基本は薬による治療
再生不良性貧血はまず薬による治療が行われます。その後、血液検査による数値の変化が見られない場合には骨髄移植などが必要となりますが、基本は薬による治療です。
それでは、再生不良性貧血の治療においてどのような薬を使い、どのような治療が行われるのでしょうか。
免疫抑制剤を使用する
再生不良性貧血の治療にはシクロスポリンと呼ばれる薬が使われます。これは免疫抑制剤です。
再生不良性貧血は免疫力が低下する病気でもあるにも関わらず、なぜわざわざ免疫力を低下させる免疫抑制剤が使われるのでしょうか。
再生不良性貧血の原因は詳しく解明されていない部分があるものの、主な原因として考えられているのは、身体を守る免疫力が骨髄に影響を及ぼすことによって血液の成分が作られなくなるということです。
そのため、骨髄に影響を及ぼしていると考えられる体の免疫力を抑えることで、骨髄から正常な成分が作り出すことを促すのです。これによって血液の成分を正常に戻すのです。
免疫抑制剤による副作用は?
免疫抑制剤は薬であるため、副作用が出ることも充分にあり得ます。
まず、免疫を抑える薬であるため、もちろん体の免疫力は低下します。元々再生不良性貧血の症状によって免疫力が下がっている場合もありますが、免疫力が低下するということは感染症などにかかりやすくなるということです。そのため、薬を服用している期間は十分に注意することが必要ですし、病院で指示された検査はきちんと受けましょう。
その他にも、痙攣を起こしたり意識障害を起こしたりする場合もありますし、高血圧になることもあります。
薬を使う以上、副作用は免れませんので、副作用についても理解しておきましょう。
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