再生不良性貧血で黄疸が出る場合
黄疸は肝臓の病気の際に起きやすい
黄疸は皮膚や眼球が黄色っぽく変色することを指します。これは血液中のビリルビンと呼ばれる成分が増えすぎることで発生します。
ビリルビンは通常、肝臓で処理されます。しかし、この排出がうまくいかないことにより、血液中のビリルビンの量が増えていき黄疸が発生します。つまり、肝臓の機能が低下するような肝臓の病気を発症すると黄疸が起きやすいということです。
再生不良性貧血の時にも起きることがある
黄疸は再生不良性貧血の時にも起きることがあります。
再生不良性貧血はいまだに原因がはっきりしていませんが、原因の一つとして自己免疫による骨髄の異常が考えられています。細菌などから身体を守るはずの免疫力が自分の身体を攻撃してしまうのです。
この場合、免疫力が骨髄だけでなく肝臓などにも影響を与える可能性があり、自己免疫性肝炎を引き起こすことがあります。
こうなると肝臓の機能が低下し、ビリルビンを処理できなくなるため黄疸につながります。
再生不良性貧血で黄疸が出る場合は、肝臓の病気を併発している可能性があるので、さらに注意が必要です。
体内での異常のサイン
再生不良性貧血によって黄疸が出る場合は、前述したように肝臓が影響を受けていることによるものもありますし、別の貧血である溶血性貧血が原因となっている場合もあります。
原因はなんにせよ、黄疸が出るということは体内のどこかで異常が起きているというサインです。そして黄疸が出る場合の病気は、放置すれば命に係わる恐れもある病気です。
もし黄疸が表れた場合には、いずれ治ると思わずに、病院できちんとした検査を受けるようにしましょう。早期の原因究明が肝心です。
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