再生不良性貧血の手術
再生不良性貧血に手術は必要なのか?
再生不良性貧血はそれほど広く知られている病気ではありません。また、発症率もそれほど高くはありません。
しかし、原因不明であり、ほとんどが後天性のものであるため、いつ発症してもおかしくない病気です。
この再生不良性貧血は難病とも言われていますが、手術などは必要になる病気なのでしょうか。
骨髄移植が必要になる場合がある
再生不良性貧血は骨髄の異常による血液の病気です。この再生不良性貧血が重症化した場合には骨髄移植が必要となります。手術となるものは骨髄移植のみです。
骨髄移植は、異常のある血液を作っている骨髄をすべてなくし、正常な血液を作る他人の骨髄を移植するものです。
提供者から髄液を抜き取り、それを再生不良性貧血が発症した人に注ぎ込みます。これで、正常な血液が作られるようになり、再生不良性貧血が改善されます。
しかし、骨髄移植は他人の身体の一部を体内に入れることになるため、拒否反応を示すことがありますし、それによって死に至ることもあります。
拒否反応を避けるために、免疫力を意図的に低下させるなどの処置が必要になります。
骨髄移植にかかる費用は?
骨髄移植は拒否反応を避けるために免疫力を抑制する必要があります。そのため、感染症にかかるリスクが非常に高まります。骨髄移植を行っても感染症で命を落としてしまっては意味がありませんので、術後は無菌室に入ることになります。
このように骨髄移植を行う場合には長期間の入院が必要となり、その分費用も掛かります。場合よっては数百万円かかることもあります。
しかし、再生不良性貧血の場合、医療費の補助を受けることができます。重症の場合は全額補助されることもあります。骨髄移植が行われるのはほとんどの場合が重症の時なので、再生不良性貧血の治療にかかる費用を心配する必要はありません。
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