貧血と献血
街を歩いていると、献血を呼びかける人や献血用のバスを見かける事がよくあると思います。その時、貧血の人は献血が出来るでしょうか。
貧血の人と献血の関係
もし献血をしたいと思って献血用のバスや献血ルームに入ったからといっても、すぐには献血用の血は抜かれません。献血を行う前に2〜5cc程度採血され、血液の濃度等の検査が行われます。その際に貧血、または貧血を起こしやすい状態と判断されれば献血をする事ができません。
貧血を起こしやすい状態の人が献血を行うと、献血の後に貧血を起こす可能性がある為に献血を断られます。
献血の後の注意点
検査に問題が無く献血をした後は、急に運動をしたり重い物を持つ事は止めておき、最低でも10分は休憩するようにしましょう。
献血量は400mlと200mlの2種類が選べますが、どちらを選択したとしても、体に必要な血液が無くなっている状態ですので、すぐに動けば貧血症状が現れる可能性が高いです。献血後は男性でもトイレでは座った状態で排尿した方が良いでしょう。失神を起こす可能性があります。
尚、献血後の血液量は3〜4時間程度で正常値に戻りますが、赤血球の量は3〜4週間程度経たないと回復しない為、一度献血を行った場合は1ヶ月以内に再度献血を行う事は止めておいた方が良いでしょう。
成分献血について
成分献血とは通常の献血(全血献血)とは違い、血小板や血漿といった特定の成分だけを採血する献血です。成分献血は全血献血よりは体への負担が軽く済みます。
しかし全血献血は時間が20〜30分で終わるのと比べて50〜100分程度の時間がかかる為、時間に余裕がある場合に行いましょう。
また、回復に時間のかかる赤血球は自分の体に戻される為、2週間後にはまた成分献血が出来ますが、1年間に出来る回数は24回と決まっていますので気を付けましょう。
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