貧血と自律神経
自律神経失調症とは
自律神経とは、交感神経と副交感神経というものからなっており、人間の体にとっては非常に大切なものです。内臓を働かせたり、体の器官を働かせたりと、常に働いてくれているもの。多くの病気は自律神経の乱れからくると言われるほど大切なものなのです。
そして、自律神経が乱れることで引き起こされる病気が自律神経失調症です。
自律神経を構成している交感神経と副交感神経はそれぞれ別の役割を持っています。交感神経は脳や体を動かしやすくするために、ほどよく体を緊張させる働きをし、副交感神経は逆にリラックスをさせる働きをします。普段はこの二つがバランスを保っているのですが、外部からのストレスなどが原因でこのバランスが崩れることがあります。すると自律神経失調症となってしまい、頭痛や動悸、めまいなどの症状が出てくるのです。
貧血と勘違い
貧血の多くはヘモグロビンの減少による体の酸素不足が原因です。そして、酸素が不足することで、頭痛や動悸、めまいなどの症状が表れます。
これらの症状は自律神経失調症と同様の症状なのです。そのため、貧血と自律神経失調症を勘違いしてしまうという例も多くあります。
しかし、これらは症状が似ていても全く別の病気です。なので、症状だけで判断をして勝手に対処するのではなく、病院に行ってきちんとした診断をしてもらうことも大切なのです。
自律神経が原因で貧血に
また、自律神経と貧血は密接に関係しており、自律神経が原因で貧血が引き起こされる場合もあります。
自律神経失調症になることで、体内のバランスが崩れ、ホルモンのバランスも崩れます。すると、体内の器官の働きにも異変が起き、血圧や血流など血液にも影響を及ぼしていきます。そして、それは赤血球の数などにも影響を及ぼし、結果的に貧血という症状がでるのです。
このように自律神経によっても貧血になる可能性があるほど、自律神経は重要なものです。自律神経は日常のストレスなどで簡単にバランスが崩れてしまいます。そのため、日常的にリラックスすることも貧血には効果的です。
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