鉄欠乏性貧血の原因

鉄欠乏性貧血の原因

鉄欠乏性貧血の原因について

鉄欠乏性貧血の基準について

貧血検査は健康診断などで行われるので、ご存じの方も多いと思いますが腕の静脈から血液を2ml〜3ml採取をして赤血球の数やヘモグロビンの量を調べるというものです。

 

貧血の目安となる基準はヘモグロビン濃度が、血液1d中に男性は14g以下、女性は12g以下、高齢者では11g以下が貧血と診断されます。

 

鉄欠乏性貧血の原因について

貧血の中で最も多いとされていて貧血の90%を占めるのが鉄欠乏性貧血になります。血液の中にある赤血球の中のヘモグロビンは、肺から取り込んだ酸素を体内に運ぶ重要な働きをしています。

 

ヘモグロビンは酸素と結合するヘムという物質とグロビンというタンパク質とでできています。このヘムという物質を作るのに鉄が必要になってくるのです。そのため、体内に鉄がないとヘムを造ることが出来ません。そのためにヘモグロビンが減ってしまい貧血になるというのが原因です。

 

鉄が不足するとヘモグロビンが上手く合成されず赤血球の1個当たりのヘモグロビンが減り赤血球の大きさが小さくなってしまい、小球性定式素性の鉄欠乏性貧血になります。

 

次に、鉄が減ってしまうという原因についてです。ここでは大きなくくりとして3つの原因について説明をしていきます。@鉄分の摂取不足 A慢性出血疾患や月経過多による鉄の喪失 B成長期や妊娠に伴う鉄の需要が増えた時です。3つについて詳しく説明をしていきます。

 

@鉄分の摂取不足は純粋に、鉄分という栄養素の摂取が不足してしまうという事です。栄養のバランスを考え鉄分を多く含む食品(ヒジキ等)を積極的に摂取するようにします。

 

A慢性出血疾患や月経過多によるものですので、通常よりも多くの鉄分を必要とするので食事からの摂取が難しい場合には経口薬等で補います。また、慢性出血疾患の場合に鉄を摂取していても吸収が上手くいかないという場合があるので、医師にきちんとした診断をして頂き、対処をすることが必要です。

 

B鉄の必要量が通常より増えた場合に起こりますが、通常より増えていますので通常よりも鉄を多く摂取することを心がけます。

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