溶血性貧血の原因について
溶血性貧血の基準について
溶血性貧血の基準として、通常貧血と黄疸(肌が黄色く見えたり、目の白い部分が黄色がかったように見えたり、脾臓がはれれて触診することが可能であったりします。また、ヘモグロビン尿や胆石を伴う事もあります。
検査所見としては次のものが挙げられます。@ヘモグロビン濃度の低下、A網赤血球増加、B網赤血球増加、C網赤血球増加、D網赤血球増加、E骨髄赤芽球増加となります。
貧血と黄疸を伴うが、溶血を主因としない他の疾患(巨赤芽球性貧血、骨髄異形成症候群、赤白血病、肝胆道疾患、体質性黄疸など)を除外する。ということが、厚生労働省の研究班によって示されています。
溶血性貧血の原因について
溶血性貧血は難病認定されている病気であり、自己免疫性溶血性貧血とも言われています。赤血球に結合する自己抗体(蛋白)が出来て、赤血球が異常に早く破壊されておこる貧血であり、原因は様々です。
患者数で言うと全国で1300人〜1700人ほどとなっており年数百人ほどの患者が発生しています。起こりやすい年齢というのは特にないようで、子供から高齢者までが発症する病気です。しかし、小児期に1つピークがあり、10〜30歳の若年層の女性、50歳前後、70歳代に少しのピークがあります。
先天性の溶血性貧血に関しては、赤血球の膜に異常がある球状赤血球症、楕円赤血球症ヘモグロビン以上による鎌状赤血球症などがあります。
後天性溶血性貧血に関しては剣道やマラソン、バスケット等の足裏に衝撃のかかるスポーツを行っていて、赤血球を破壊して溶血しまったり、火傷や蛇の毒による自己免疫性溶血性貧血もあります。もっとも多いのは自己免疫性によるもので、免疫機構の異常によるもので、赤血球に対して自らが交代を造って攻撃を加え、赤血球を壊していく病気です。
原因のはっきりしないものと、悪性リンパ腫や白血病などの疾患に伴って起こる二次性のものに分類されます。
スポンサーリンク