溶血性貧血の薬
溶血性貧血の治療は薬による治療
溶血性貧血は何らかの原因で赤血球が破壊されることで起きる貧血です。多くの場合は自己免疫による赤血球の破壊が原因となっています。
その他にも原因はありますが、ほとんどの場合が投薬による治療が行われます。
では、溶血性貧血の治療にはどのような薬が使われるのでしょうか。そして、治療の際には様々な注意点がありますが、どのようなことに注意すべきなのでしょうか。
治療に使われる薬
溶血性貧血の治療でまず使われるのが副腎皮質ステロイドホルモン薬です。この薬が第一に選択されます。それはなぜかというと、この薬を使うことで、8割もの人が溶血性貧血を改善することができるのです。
また、症状が重く、なかなか改善されない場合には、モノクローナル抗体製剤と呼ばれる薬が有効だということが、最近になって判明してきています。
副腎皮質ステロイドホルモン薬は非常に有効な薬ではありますが、自己判断で使用をやめるなどしてしまうと危険が及ぶ場合があるため注意が必要です。
副腎皮質ステロイドホルモン薬が無効の場合
副腎皮質ステロイドホルモン薬は有効な薬ではありますが、約2割の人には無効となってしまいます。この場合は、免疫抑制剤の投与が行われます。
溶血性貧血は自分の免疫力が赤血球を攻撃してしまうことで発症する場合があります。つまり、免疫力を低下させれば赤血球への攻撃も止めることができるのです。
しかし、免疫抑制剤を使用すると身体の免疫力が低下するので、外部のウイルスからの攻撃に対抗できなくなり、感染症にかかる可能性も高まります。
感染症にかかると溶血性貧血の症状の悪化にもつながってしまうため、十分に注意しなければなりません。
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