溶血性貧血と輸血
溶血性貧血の主な原因
溶血性貧血は赤血球の寿命が通常よりも短いことで赤血球が減少し、貧血症状が起きる貧血です。
赤血球の寿命が短い場合とは、赤血球の膜が薄く、もともと脆い場合もありますし、外部からの影響で破壊される場合もあります。多くの場合は、自己の免疫力が赤血球を破壊することによるものです。しかし、原因が判明していないものも少なくはありません。
輸血によって発症する場合もある
溶血性貧血は多くの場合が免疫力による赤血球の破壊によって起きますが、稀に輸血が原因で発症する場合もあります。
輸血は血液が少なくなってしまったり、異常な血液が増えてしまったりした場合に、他人の正常な血液で代替する方法です。もちろん人には血液型があるため、全ての血液が輸血に使えるわけではありません。
しかし、輸血をする際に不適合である血液を輸血してしまうという例も少なからずあります。この場合、赤血球が破壊される溶血が時間の経過とともにあらわれます。
不適合の血液が輸血で使われることはあってはならないことですし、起きたとしても稀な例ですが、この場合でも溶血性貧血は引き起こされます。
溶血性貧血の治療で輸血は必要か
また、溶血性貧血の治療において輸血が行われる場合もあります。原則的には溶血性貧血は輸血を必要としない病気であるため、輸血は行わないようになっています。
しかし、貧血症状が重い場合などには輸血をして症状を抑える必要があります。
このように輸血は溶血性貧血において、有効に働く場合もありますが、逆に輸血が原因で溶血性貧血が引き起こされることもあります。
輸血によって救われる場合もありますが、決して完璧なものではないということです。
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