溶血性貧血の治療
溶血性貧血の原因
溶血性貧血は赤血球の寿命が短く、壊れやすい場合に起きる貧血です。赤血球が一度の大量に壊れてしまうことになるため、赤血球の数が減少してしまうのです。
多くの場合は自己免疫が原因で赤血球が壊れやすい状態になりますが、なぜそのようなことが起きるのかは判明していません。
では、溶血性貧血の場合にはどのような治療が行われるのでしょうか。
投薬や手術が主な治療方法
溶血性貧血の治療は主に投薬治療か手術です。
投薬治療の場合は、副腎皮質ステロイドホルモン薬が投与されます。これは経口投与されるものですが、飲み忘れてしまうと非常に危険なものなので、きちんと決められた量を飲まなければいけません。
また、自己免疫によって発症している場合には、免疫抑制剤を投与することで免疫力を低下させて、血液への影響を少なくする治療も行われます。この場合は、感染症などにかかりやすくなるため注意が必要です。
手術では脾臓の摘出手術が行われます。脾臓は赤血球に影響を与えている臓器であるため、これを摘出することで溶血性貧血も改善されるのです。
症状を抑えるための治療もある
溶血性貧血では主に貧血症状がでますが、貧血症状が重い場合には輸血が行われることもあります。
血液中の赤血球が減少することで貧血症状が起きるため、赤血球が正常に含まれた血液を輸血することで、貧血症状を軽くすることができます。しかし、輸血で完治するわけではないため、一時的な効果を得るための治療と言えます。
このように溶血性貧血の治療は様々なものがあります。特に投薬治療に関しては病院からの指示に従わなければ効果は得られませんし、日常生活での注意点を守らなければ、命に係わる場合もあるため、いくら有効な治療法とはいえ注意が必要です。
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