溶血性貧血で黄疸が出る場合
溶血性貧血では黄疸が出る
溶血性貧血の主な症状は貧血症状です。これは鉄欠乏性貧血と同様の、めまいやふらつき、動悸などです。
しかし、溶血性貧血の症状にはもう一つ特徴的なものがあります。それが黄疸です。
溶血性貧血を発症した場合、どのようなメカニズムで黄疸がでるのでしょうか。
黄疸がでる原因はヘモグロビン
溶血性貧血で黄疸がでる根本的な原因となっているのはヘモグロビンです。
溶血性貧血では何らかの原因で赤血球が破壊されます。この時、赤血球に含まれるヘモグロビンが大量に残ってしまうことになります。そのため、このヘモグロビンを肝臓でビリルビンという成分に変換することで処理します。このビリルビンが黄疸の原因となるものです。
ビリルビンは黄色い色素をもった成分であり、ヘモグロビンが大量であればビリルビンも大量に生成されます。そのため、体内のビリルビンが増えてしまい、黄色い色素が皮膚などの表に現れるのです。
溶血性貧血を見極めるポイントになる
黄疸は溶血性貧血を見極めるポイントになります。
溶血性貧血の症状は貧血症状であるため、鉄欠乏性貧血と見分けがつきません。鉄欠乏性貧血とは多くの女性が悩んでいる貧血です。貧血であっても病院に行くべきですが、貧血で病院に行く人は多くありません。そのため、別の貧血とは知らずに放置してしまう人もいるのです。
ですが、溶血性貧血の場合は貧血症状と一緒に黄疸が出るため、鉄欠乏性貧血と見分けがつくのです。
鉄欠乏性貧血であれば放置していいわけではありませんが、溶血性貧血は放置すると鉄欠乏性貧血以上に危険です。病気を自己判断することは危険ですが、見極める一つのポイントとして知っておき、溶血性貧血の疑いがある場合には病院に行くようにしましょう。
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