溶血性貧血と妊娠への影響
溶血性貧血は妊娠に影響するのか
溶血性貧血は貧血の一種ですが、免疫力が赤血球を破壊してしまう自己免疫性溶血性貧血の場合は難病に指定されているほどの病気です。
溶血性貧血の疑いがある場合やすでに発症している場合に多くの女性が気になることが、妊娠への影響です。
溶血性貧血は妊娠に影響する病気なのでしょうか。
貧血症状は胎児も酸欠状態にする
溶血性貧血は主に貧血症状が表れます。赤血球は身体の隅々まで酸素を運ぶ働きをしています。しかし、赤血球が減少することで酸素を運ぶことができず、身体が酸欠状態になります。これによって、めまいやふらつきといった貧血症状が表れるのです。
これは溶血性貧血だけでなく鉄欠乏性貧血の場合でも起きます。この時、妊娠中であれば、胎児も酸欠状態に陥ることがあります。胎児は母体から血液を貰わなくても、自分の身体で造ることができます。しかし、呼吸はできないので、母体から酸素を貰わなければなりません。
母体が酸欠を起こしていると、胎児にも酸素が行き渡らず、酸欠になります。
胎児の発育に影響することもある
胎児が酸欠状態になることは、鉄欠乏性貧血でも起こりうることです。しかし、特殊な貧血である溶血性貧血の場合は酸欠以上に注意すべきことがあります。それが胎児の発育への影響です。
鉄欠乏性貧血以外の溶血性貧血といった貧血は、胎児の発育を阻害することがあり、正常に成長しない場合があります。また、最悪の場合は出産が難しい状態にもなりかねません。
貧血によって妊娠が難しくなることはあまりありませんが、妊娠中であれば様々な影響が考えられます。
貧血は特に女性がなりやすいため、十分に注意をしておき、万が一溶血性貧血を発症してしまった場合には、早めに病院で相談するようにしましょう。
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