鉄芽球性貧血と鉛の影響
鉄芽球性貧血は鉛中毒でも発症する
鉄芽球性貧血は多くの場合が後天性であり、後天性のものには薬剤などの摂取によるものもあります。
この場合の薬剤はアルコールなどが挙げられますが、場合によっては鉛中毒によっても鉄芽球性貧血を発症することがあります。
では、鉛中毒を起こす場合とはどのような時なのでしょうか。
鉛中毒はどのようにして起きるのか
鉛は金属の一種であるため、大量に摂取すると中毒症状を起こします。鉛は食品などに含まれているものの、それらを食べたとしても中毒を起こすほどの量にはなりません。では、どのようにして鉛中毒が起きるのでしょうか。
まず考えられるのが、食品が鉛に汚染されている場合です。鉛は車の排気ガスなどにも含まれているため、それによって土壌が汚染され、そこで育てられた野菜も汚染されることがあります。
また、おもちゃの塗料にも鉛が使われていることがあり、そのおもちゃを子どもが口に含み、体内に入り込むということもあります。
一般的には体内に入るものには鉛が使われないようにはなっているものの、別のルートから体内に入る危険性はあります。
鉛が体内に入った原因を特定する
鉛中毒によって鉄芽球性貧血を発症した場合、まずは鉛の摂取を止めることが第一に重要となります。
例えば、汚染された食品によって鉛中毒が起きた場合には、一時的な大量摂取であるため、継続しての摂取は心配いりませんが、おもちゃの塗料や使っている食器の製造過程で鉛が使われている場合などは、継続して体内に入り込む可能性があります。そうなると鉄芽球性貧血は改善されません。
日常生活において鉛中毒を起こす場合は、特殊な原因がある場合が多いため、原因の特定は難しいものですが、一刻も早い原因の特定が必要となります。
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