鉄芽球性貧血の治療薬
鉄芽球性貧血の原因と注意点
鉄芽球性貧血は先天性と後天性があります。主な原因としては、ビタミンB6が不足することによる発症か、薬剤の影響による発症です。
鉄芽球性貧血は発症すると、貧血症状を引き起こします。これだけでは大きな影響はありませんが、鉄芽球性貧血には注意すべき点があります。それが、鉄過剰症です。鉄芽球性貧血は鉄分をうまく使えないことによる病気なので、残った鉄分は体内にとどまり、糖尿病や心不全などの強い症状を起こすことがあります。
ピリドキシンを使用する場合
鉄芽球性貧血の治療は薬による治療です。
鉄芽球性貧血がビタミンB6の不足によって発症している場合には、ピリドキシンと呼ばれる治療薬が使われます。これはビタミンB6を補給することができる薬であり、大量に投与することで症状が改善されます。
ピリドキシンには副作用はほとんどありません。副作用がでた場合でも軽い吐き気や食欲不振程度です。
しかし、乳児などに大量に投与してしまうと、横紋筋融解症を発症し、手足を動かすことが困難になってしまうことがあります。
鉄キレート剤を使用する場合
鉄芽球性貧血の治療において使用される治療薬はもう1つあります。それが鉄キレート剤です。これは、体内にとどまっている余分な鉄分を排出する薬です。
鉄芽球性貧血によって発生する鉄過剰症、それに伴う合併症を防ぐために投与されます。また、鉄芽球性貧血の治療には輸血を必要とする場合もありますが、輸血をする場合も鉄過剰症を発症する可能性があります。そのため、鉄キレート剤は重要な治療薬です。
この鉄キレート剤には副作用があります。胃腸の障害や肝機能、腎機能の障害、視力の低下や聴力の低下などが挙げられます。
これらの症状がでた場合には、病院で相談する必要があります。
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