後天性の鉄芽球性貧血

後天性の鉄芽球性貧血

後天性の鉄芽球性貧血

鉄芽球性貧血は先天性と後天性がある

鉄芽球性貧血は貧血の一種ですが、先天性と後天性の2種類が原因となっています。先天性の場合はいわゆる遺伝によって発症するものであり、治療方法が輸血などしかなく、難病に指定されています。先天性の場合は幼児期以降に多く発症します。

 

それに対して後天性は中年以降に発症しやすい病気で、原因は大きく分けて2つあります。それぞれの原因によって治療方法も変わってきます。

 

ビタミンB6が不足している場合

後天性の鉄芽球性貧血の原因で多いのは、ビタミンB6が不足していることです。ヘモグロビンは鉄分とタンパク質から生成されますが、タンパク質の合成にはビタミンB6が必要となります。ビタミンB6が不足することで、タンパク質が不足し、ヘモグロビンが造られなくなります。

 

この場合、ビタミンB6の薬を投薬する治療が行われます。この治療によってほとんどの場合は改善します。この薬には副作用はほとんどありません。

 

薬剤などの影響で発症している場合

また、後天性の鉄芽球性貧血は薬剤の影響でも発症することがあります。この薬剤にはアルコールなども含まれます。

 

この場合はまず薬剤の使用を中止することが重要になります。原因を根本から絶たなければ改善はできません。

 

このように、後天性の鉄芽球性貧血の場合は原因に合わせた治療方法が存在しており、その治療を行うことで完治することも可能です。

 

しかし、一点注意すべき点があります。それは、体内にたまった鉄分を排出することです。いくら治療を行っても、体内に鉄分がたまったままでは、鉄分が体内の様々な箇所に沈着します。そして、それによって糖尿病や心不全といった症状を引き起こします。

 

これを防ぐためにも、鉄キレート剤を使用して、鉄分を排出する必要があります。

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