鉄芽球性貧血の治療
鉄芽球性貧血の原因を探る
鉄芽球性貧血の治療を行う場合、まずは原因を探ることが大切になります。鉄芽球性貧血は先天性のものと後天性のものがあります。さらに後天性のものには、栄養素が不足している場合と薬剤による場合があります。
これらの原因によって治療方法も変わっていくため、まずは原因を特定することが不可欠なのです。
それぞれの原因に対する治療法
鉄芽球性貧血の原因で多いのは、ビタミンB6の不足によるものです。この場合の治療では、ビタミンB6の薬を投与します。
また、薬剤やアルコールが原因で発症している場合には、まず薬剤やアルコールの使用を禁止しなければなりません。原因を絶つことで症状が改善されていく場合もあります。
もし貧血症状が進行していく場合は、定期的に輸血を行う必要も出てきます。
鉄芽球性貧血の治療は長期にわたる場合も多くあります。
鉄キレート剤の使用も必要
鉄芽球性貧血の治療において大切なものの一つに鉄キレート剤の使用があります。これは体内の鉄分の排出を促す薬です。
鉄芽球性貧血を発症した場合は一般的な貧血とは違い、鉄分が十分にあったとしても、その鉄分をうまく使うことができないために貧血症状を引き起こします。
使われなかった鉄分は体内に溜まっていきます。すると、鉄過剰症を引き起こし、肝障害や心不全、糖尿病などを併発することがあります。
また、輸血をすることでも鉄過剰症は引き起こされます。
このような合併症を防ぐためにも、体内の余分な鉄分を排出するために鉄キレートが使われます。これは鉄芽球性貧血そのものの治療にはなりません。
このように鉄芽球性貧血を発症した場合には、原因に合わせた治療が必要になるのです。
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