貧血の治療基準について
貧血の治療の基準について
基本的に貧血を治療する基準については下記の表がガイドラインという形で示されています。
健常日本人のヘモグロビン,TIBC,血清フェリチン値
年齢(例数) |
ヘモグロビン |
TIBC |
血清鉄 |
Tf % |
血清フェリチン |
---|---|---|---|---|---|
男性 25〜35(26) |
15.0±0.9 |
333±46 |
119±31 |
36±11 |
63(32〜126) |
女性 20〜29(40) |
13.5±0.6 |
|
100±36 |
29±11 |
18(9〜37) |
30〜39(31) |
13.5±0.8 |
351±49 |
|
28±12 |
19(9〜39) |
40〜49(32) |
13.1±0.8 |
341±50 |
98±32 |
29±9 |
23(12〜45) |
50〜59(31) |
13.4±0.9 |
328±38 |
81±37 |
25±1 |
30(14〜67) |
60〜75(27) |
13.4±0.9 |
302±28 |
74±27 |
26±8 |
48(25〜94) |
Tf飽和率:トランスフェリン飽和率
(日本鉄バイオサイエンス学会ガイドライン作成委員会,2004)
貧血の治療基準
治療の基準としては原因の除去というのが一番です。出血をしているということであれば、出血している部位を止血する事が最優先となってきますし、鉄分が不足しているという事であれば鉄分の摂取が必要となります。また、鉄分を摂取しても吸収をされないという事であれば吸収して体内に蓄積されるように対応しなければいけません。
基本的に治療を必要とする場合にはヘモグロビン濃度が成人男性で13g/dl以下、女性では12g/ dl以下、高齢者では11g/dl以下というのが一つの基準になります。また、MVC(平均赤血球容積)が80未満のものである小球性貧血、MVCが80〜100の正球性貧血の正球性貧血、MVCが100より大きい大救性貧血の場合にも治療が必要となります。
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