巨赤芽球性貧血の看護

巨赤芽球性貧血の看護

巨赤芽球性貧血の看護

巨赤芽球性貧血は栄養素が大切

巨赤芽球性貧血は、細胞分裂の異常によって赤血球が未熟な状態で作られてしまい、壊れやすくなることで赤血球が減少する貧血の一種です。

 

細胞分裂の際にはDNAの合成が必要になりますが、その時に葉酸とビタミンB12が必要となります。どちらも、それほど摂取することは難しくありませんが、過剰なダイエットなどで食事制限をすると不足することがあります。また、胃が不調になることでビタミンB12の吸収が阻害される場合もあります。

 

看護する場合には栄養の摂取を重視する

巨赤芽球性貧血は葉酸とビタミンB12を投与する治療を行えば、ほとんど完治する病気です。そのため、看護する場合にはとにかく栄養素を重視する必要があります。

 

また、葉酸は経口投与が可能ですが、ビタミンB12は経口投与しても吸収されない状態になっているため、筋肉注射での投与が必要です。

 

このように葉酸とビタミンB12では投与の仕方が違うこともポイントの一つです。

 

体の動きに注意する

巨赤芽球性貧血で最も注意すべきは体の動きの観察です。

 

ビタミンB12は神経系が正常に働くための栄養素でもあります。そのため、ビタミンB12が不足してくると、手足に痺れがでてきます。症状が軽い場合には痺れ程度で済みますが、症状が悪化してくると、歩行が困難になったり、意識が混濁したりと強い症状がでてくるようになります。

 

まず、体の動きがおかしくなるという症状が出始めるため、細かい体の動きを注意して観察することが大切です。

 

巨赤芽球性貧血は症状が貧血とは程遠いものも含まれます。そのため観察すべきポイントがわかりにくい場合もありますが、特に症状の悪化を知る指標ともなる体の動きだけはしっかりと観察しておくべきです。

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