貧血対策完全ガイド −種類・原因・症状・治療などを解説!

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貧血とはどのような事をいうのか

貧血の定義について

貧血とは血液が薄くなった上代であり、医学的には血液中のヘモグロビン濃度、赤血球の数、赤血球容積率が減少し、基準値を下回った場合として定義されていますが、一般的に言われる貧血というのはヘモグロビン濃度が基準値を下回った場合に貧血と定義されます。

 

ヘモグロビンの基準値として、成人男性では14g/dl 成人女性では12g/dl 妊娠中では11g/dl 高齢者では11g/dlとされています。

 

血液の構造を見ていくと、血液に含まれる細胞の1つに赤血球というものがあります。赤血球の中にヘモグロビンというものがあり、酸素と結びついて全身へと運搬されます。このヘモグロビンが低下した状態ですから、酸素運搬能力が低下することにより全身に酸素を送らなければいけないという事で、心臓に負担がかかり動悸を感じるようになります。

 

貧血が女性に多くみられるのには、毎月「月経」という症状があるために血液が体外に放出されるからです。また、年齢とともにヘモグロビンの濃度にも変化があります。生まれたての頃は身体や顔に赤みを帯びています。

 

これは生まれた時はヘモグロビンの濃度が高いという事を示しています。しかし、その後急激に低下をして思春期を過ぎるころには、成人と同じくらいの数値になります。この思春期の時期に、上記に示したように基準値に男女差が出てきます。

 

一過性の貧血との違い

勘違いされやすいのが、一過性におきる貧血症状を病気だと思ってしまう事です。

 

一過性の貧血とは、一時的に酸素が脳に回らなくなってしまい動機や眩暈を感じたり、ふらつきを感じたり、倒れてしまうものです。良くある例としては、小学校や中学校の全体朝礼の様なときに、体育館に立っていてふらつきを起こしたり、眩暈を感じて倒れてしまう生徒がいると思います。特に病気でもなく、横になっていると、暫くして「ケロッと」した状態でいつもと変わらない生活を送っているという事があります。

 

これは、ずっと立っていることにより血液が足にたまってしまい、脳に酸素が回らなくなってしまった状態からおこります。

 

立っていても、足の体重移動をしたり、軽く足踏みをするなど、ふくらはぎに刺激を与えること(筋ポンプ作用で血液が足から、心臓に送られ、新しい酸素が取り込まれて脳に回るのですが、そのような症状が現れるのは筋ポンプ作用が働かず、脳に酸素が回らなくなってしまうからです。しかし、これは貧血という病気ではなく、一時的な物なので一過性の貧血と呼び病気ではありません。

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