大球性正色素性貧血の種類と症状について
大球性正色素性貧血とは
貧血の分類の一種で、赤血球のサイズが通常よりも大きくなっている貧血の事です。
通常、赤血球のサイズは通常であれば直径が7-8μmで厚さが2μm強ほどの両面の中央がへこんだ円盤状ですが、それよりも大きくなってしまっている状態です。
原因としては、慢性肝障害に伴う貧血という事で、肝臓での脂質代謝異常により赤血球の膜の構成が変化することで大きな赤血球が見られるようになります。また、甲状腺機能低下に伴う貧血や腫瘍による貧血等もあります。通常、溶血性貧血や再生不良性貧血は正球性貧血に分類されますが、大球性貧血として現れることもあります。
巨赤芽球性貧血の症状と治療
巨赤芽性球性貧血は別名、悪性貧血と呼ばれます。基本的にビタミンB12や葉酸の欠乏によっておこる大球性正色素性貧血です。巨赤芽球性貧血の原因としては委縮性胃炎の自己免疫異常によるものとして考えられています。
ビタミンB12は胃液内の因子と結合をして超で吸収されます。吸収されたものは運ばれて葉酸と一緒に体細胞の分裂・成熟や神経組織の代謝に必要になってきます。胃液内の因子が欠乏したり、胃の全摘手術や部分切除をしたり、妊娠などによりビタミンの消費量が増加した場合などに腸内細菌によって摂取されつくしてしまうと、ビタミンB12を十分に摂取していたとしても不足して貧血を起こしてしまいます。
症状として悪性貧血の症状として、疲労感や立ちくらみの様なふらつきの他に、下の痛み(舌炎)や食欲不振、委縮性胃炎、手足のしびれ、知覚障害が生じてくるというのが特徴です。
治療方法としては外因子であるビタミンB12、もう一つは内因子である胃液にある物の分泌を改善するものになります。原因が巨赤芽球性貧血とわかっているのであれば、外因子であるビタミンB12は体内で合成することが出来ない為、食物によって補わなければなりません。そのため、ビタミンB12を摂取することによって回復することができます。
しかし、内因子に問題がある場合は別です。吸収することが出来ない場合には、筋肉注射という形でビタミンB12を補う方法を摂ります。
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